都知事選で疲れた。

 

基本的に僕は他の人がそうであるように今回の都知事選にうんざりしているし、都知事選を分析したニュースやらブログやらにもうんざりしている。というよりもあまり政治に関心がないから仕方がない。
今回の都知事選では小泉・細川ペアが脱原発のみを争点にして、「東京都知事脱原発の問題をそれほど大きく持ち込むのはお門違いだ!」的な記事を多くみかけた。

確かにその通りだろう。別に東京に原発があるわけでもないし、できるわけもない。関係あるとしても原発に依存しないよう省エネを心がけた都心のエネルギー政策ぐらいだろう。


だが少し待って欲しい。


前回の猪瀬氏がぶっちぎりで当選した都知事選では、逆に原発問題について扱われなさすぎて、「もう原発問題を忘れたか!」とか「原発問題を扱うと反感を買うから触れないのか!衆愚制だ!」みたいな話が出ていなかっただろうか。
原発問題を争点にしても怒るし争点にしなくても怒るしもうよく分からない。(小泉・細川のような原発ワンイシューは端的に間違いだが)


疲れた。


こういう政局分析のようなものはたいてい世論調査通りになるし、原発問題について掲げたから通ったとか通らなかったとかなんかもう現状をそのまま言ってるだけなので、意味があるようにも思えない。


ただ今回僕がその疲れた体に鞭打ってブログを書く気になったのは家入一真氏についてだ。
家入氏に関しては、インターネットによる動員をうまく使いこなす上に若者層にそれなりに知名度もある(多分)彼が、どのくらい得票できるのかということに興味があったのだが、結果からしてドクター中松氏とかマック赤坂氏を超したのだから善戦と言っていいだろう。
まあそれは他でも色々と書かれているし、僕が言いたいのはもう少し別のところにある。
それは、家入氏が「真面目に立候補してないから落ちて当たり前だ!」というような発言に違和感を覚えたからだ。
別にいいじゃん。真面目じゃなくても。確かに立候補した理由が「出馬をツイートしたらたくさんRTされて引っ込みがつかなくなった」など不真面目極まりない。しかし他の人だって実際はお金のためとか名誉のためとか自分本意の理由で立候補している可能性もあるし、立候補者の動機は割とどっちでもよく、その提言する政策で判断するべきではないだろうか。
(家入氏は政策もみんなで作ろうというものだったから提言しているわけではないが、その試みは面白い)
そんなことを言ったら細川氏だってぽっと出だし、それで別にかまわないのではないか。

そもそも政治家になるのにそんなにも下準備が必要だとしたら、本来ある目的を叶えるため、ある政策を実現させるための手段が政治であるはずが、政治家になるための手段というものが必要になってきて、本末転倒ではないだろうか。
まあぽっと出が増えすぎたら混乱することは容易に予想できるが。今回も名前も上がらないような候補者が何人もいたしね。
でもそれで本来の政治を見失うのはおかしな話だし、制度をうまく変えるべきだと思う。誰か頭のいい人考えてください。お願いします。

なんかもう書く事に疲れてきたので何が言いたかったのか一言でいうと、
政治ってよくわかんないし疲れるから、そんな政治に関して意識高くあれみたいに言われてもむりだよーということである。
家入氏からはこれと同じにおいを感じたから、東京都民でもないのにちょっと気になってたのだ。