映画

涙は、偶然に。〜愛・アムールを観て、ハネケとリンチ〜

愛・アムールというミヒャエル・ハネケ監督の映画を観ました。 名作です。 僕はお年寄りが登場する映画に弱く、たとえば楢山節考を観て大泣きするような人間だったため、この映画も痛く感動しました。ちなみに始まって3分くらいの、アンヌが脳の障害でほう…

出色のユートピア映画、「カレ・ブラン」

これは良いユートピア映画ですね。 上司からの無理難題に体を張って応える従順な社畜さんたちの健気な姿に観る人は心打たれることでしょう。 会社のためとあらば仲間だって蹴落とす、そんな一途さに僕は感動しました! いつもつるんでいた仲良し4人組も、会…

かぐや姫の物語 動物世界/人間世界/月世界

高畑勲監督のかぐや姫は、私には「動物的なものの肯定」の映画に感じました。 あらすじは王道のかぐや姫ストーリーとあまり変わりませんが、細部にちりばめられたモチーフがそれを物語っています。 以下ネタバレを多く含みます。そして観ていることを前提と…

ザ・マスターを観ました。

「人は何かマスターという存在なしに生きられるか?もしその方法があるなら教えて欲しい。我々誰もがこの世をマスターなしで彷徨えるとは思えないから。」 ーポール・トーマス・アンダーソン監督 ザ・マスターという映画を観ました。 このブログでは、ポール…